鈴木尚、盗塁王へ早くも手応え“沢野式”

[ 2009年1月30日 06:00 ]

スプリンターのような“沢野式”フォームで走る鈴木尚広

 巨人・鈴木尚広外野手(30)が29日、宮崎での合同自主トレで今年初のフリー打撃を行い、72スイングで左右に打ち分けた。全試合出場と盗塁王獲得を狙うため、13年目で初めて“フォーム矯正”にも乗り出した。

 昨年は7月から「1番・中堅」に定着し、打率・304、30盗塁をマーク。さらなる飛躍のための秘策が、ランニングフォームの改善だった。宮崎入り直前には伊豆に泊まり込みでランニング合宿を敢行。日大陸上部と合同トレも行い、棒高跳びの北京五輪代表・沢野大地(28)からも体の使い方などを学んだ。「車も2輪より4輪の方が馬力が出る」と下半身だけでなく上半身も有効活用する走法を取り入れた。前傾姿勢になりすぎず体の軸を真っすぐに保つ新フォームに「去年よりもスピードが上がった」と手応えを口にした。
 上半身も鍛えた成果で体重は3キロ増の76キロ。宿舎でも個人トレーナーが作成したランニングメニューのDVDを見て研究するなど意欲的だ。フリー打撃には「初めてにしてはちゃんと打てた」と笑顔。今年も「絶対的積極」をモットーに走り続ける。

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2009年1月30日のニュース