阿部 グアム地下足袋トレで足腰強化

[ 2008年1月10日 06:00 ]

地下足袋姿で笑顔をみせる阿部

 地下足袋で足腰を鍛えます。巨人・阿部慎之助捕手(28)が9日、後輩の坂本とともにグアムで本格始動した。ランニングから地下足袋を履くユニークなトレーニングで下半身を強化し、シーズンを通じて好不調の波をつくらないことを今季の目標に掲げた。チームの主将は8月の北京五輪出場も視野に8年目のシーズンのスタートを切った。

 気温30度近いグラウンドに姿を見せた阿部が、シューズケースから取り出したのは地下足袋だった。その“秘密兵器”を装着するとランニング、キャッチボール、内野ノックと精力的に動き回った。

 阿部「僕は足首が弱いし強化する目的でね。親父(東司さん)が持って行けって言うから。普通のシューズより踏ん張らないといけないし、きついでしょ。だから試してみようと思った」

 昨年12月の北京五輪アジア予選の疲れを取るため、年内は休養に充てた。約1カ月ぶりのトレーニングに「久しぶりだったけどイメージよりは動けた」と納得の表情を浮かべた。昨年は自己最多の33本塁打をマークしたが、夏場以降に成績が落ちたことが反省点だった。そのため今季のテーマは好不調の波をつくらないこと。バテない体は下半身から。そのための地下足袋トレだった。

 阿部「7年間の成績を見ると4、5月はドーンといっているけど後半失速している。自分で分かっているから少しでもコンスタントにしたい。秋以降の勝負どころで打てるのが一番だね」

 グアムでは打撃練習を封印することを宣言していたが、坂本のロングティーを指導しながら約30球の初打ちも行った。「遠くに飛ばすには後ろ足で地面をしっかりつかんで打つ感じ」とアドバイス。地下足袋は足の指の感覚を磨くのにも最適なトレーニング器具だ。“足袋ズレ”で足の皮がむけそうになり途中で脱ぐアクシデントもあったが、有効活用していく構えだ。

 8月には北京五輪が控える。「それもテーマにしていく」と阿部は言った。昨年に続き長いシーズンを乗り切るため、足元から鍛え直して最高の1年にする。

続きを表示

2008年1月10日のニュース