【二所ノ関親方 真眼】大の里も尊富士も若手らしくがむしゃらに戦え

[ 2024年3月24日 04:42 ]

大相撲春場所14日目 ( 2024年3月23日    エディオンアリーナ大阪 )

大の里(右)ははたき込みで阿炎を破る(撮影・奥 調)
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 優勝が懸かる大一番で久々に朝乃山の底力を見た気がします。いつもは当たったタイミングで体が反り気味になり圧力をかけきれない悪癖があります。

 尊富士戦では、そんなイメージを払拭するような立ち合い。強固な「壁」になって相手の体をつぶすような圧をかけました。さらに右のかいなの返しが絶妙で、相手の左の巻き返しを阻止。元大関らしい立派な相撲でした。尊富士は挽回しようと無理に出ようとしたところで右足を痛めてしまった印象です。

 優勝争いは2人に絞られました。大の里はくせ者の阿炎に体圧をかけ続けた内容も良かった。いいタイミングで立っているし、日々成長を感じます。

 千秋楽は豊昇龍戦。先場所負けている相手ですが、優勝したいという考えは捨てて、今後のために、自分のために力を出し切ることに集中すること。尊富士にも言えることですが、若手らしくがむしゃらに戦ってほしいものです。(元横綱・稀勢の里)

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