伊勢ケ浜親方感極まる 「止めたら後悔しますよ」110年ぶり新入幕V尊富士“強行出場”の背景を告白

[ 2024年3月24日 17:08 ]

大相撲春場所14日目 ( 2024年3月23日    エディオンアリーナ大阪 )

伊勢ケ浜親方
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 大相撲春場所千秋楽の取組が24日、エディオンアリーナ大阪で行われ、東前頭17枚目の尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が西前頭6枚目の豪ノ山(25=武隈部屋)に勝って13勝2敗で初優勝を決めた。前日の朝乃山戦で右足首を負傷し、出場も危ぶまれた中での強行出場で気迫の一番を見せた。新入幕優勝は1914年(大正3年)夏場所の両国以来110年ぶりの快挙。初土俵から所要10場所目での優勝は両国の11場所目を抜く史上最速となった。

 伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は解説者としてNHKの生放送に出演。弟子の快挙に感極まった表情で「いや~うれしいですね」とポツリ。アナウンサーから土俵に送り込むのは心配だったかと問われると「そうですね。でもこの一番を止めて後悔させるより、勝っても負けてもやるっていう意志もありますからね」と話した。

 尊富士の足首の状態について相撲が取れるような状態だったのか?と聞かれると、「まぁ無理でしょうね。じん帯が伸びてますから」と言及。続けて「(負傷直後)最初はちょっと無理ですって言って来たんですが、夜になったら1人で部屋に入ってきましてね“やっぱりやりたい”って。痛み止め打ったり何をしてでも、この一番をやりたいんだと」と本人から強いアピールがあったことを明かした。

 そして「しばらく考えたんですけどね、ただ(今日は)歴史的にも意味のある一番だし、止められないでしょ?これを止めたら後悔しますよ。止める方も止められた方も」とコメント。「痛みより気持ちの方が勝っていたんじゃないでしょうか。(本当に)気持ちが強いですね」と弟子を称賛していた。

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