貴景勝が7度目のカド番脱出 若元春を押し倒す「勝てばその地位にいられる。落ちたらそういう実力」

[ 2023年9月20日 19:13 ]

大相撲秋場所11日目 ( 2023年9月20日    東京・両国国技館 )

<大相撲秋場所11日目>押し倒しで若元春を破った貴景勝(左)(撮影・西海健太郎)
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 カド番大関の貴景勝(27=常磐山部屋)が若元春(29=荒汐部屋)を押し倒し、8勝目を挙げて7度目のカド番を脱した。立ち合いから突いて出て終始攻勢。土俵際まで攻め込むこと2度、若元春得意の右上手に触れられかけたが、勢いを駆ってそのまま土俵外へ裏返した。

 「集中していきました。自分がどういう準備をして、どういう気持ちで向かっていくかだけ考えました」。11日目での脱出は2度目のカド番だった20年名古屋場所、5度目の22年春場所に続く自己最速タイ。初のカド番だった19年名古屋場所こそ全休により陥落したが、2度目以降は6回全て脱出に成功してきた。

 「初日から言ってますが結果が全て。勝てばその地位にいられる。負け越したらそういう実力しかない。誰が見ても分かりやすい」

 番付の昇進や陥落は力士にとっての大きな関心事だが、距離を置いて自らを客観視し、万全の準備を遂行することに全力を注いで一番一番を乗り越えてきた。その結果、1敗の熱海富士と2差の3敗で残り4日間に臨む。「15日間終わって、蓋を開けてみないと分からない。千秋楽まで考えません」。今場所を振り返るのは今場所後。その信念を貫いて、今は12日目に集中する。

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