幕下・日翔志が5勝目!新十両へ大前進「やるしかない」取り直し前の一番で負傷も気迫の白星

[ 2023年9月20日 15:58 ]

大相撲秋場所11日目 ( 2023年9月20日    東京・両国国技館 )

<秋場所11日目>尊富士(左)をはたき込みで破る日翔志(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 西幕下3枚目の日翔志(26=追手風部屋)が東6枚目の尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)を下して5勝目を挙げた。

 立ち合い右で張って左を差すと、一気に攻め込まれた土俵際で逆転の右小手投げ。決まったかに見えたが軍配は尊富士に挙がり、物言いがついて同体取り直しに。今度は立ち合い左で張って動きを止めてから出てくるところをはたき込んだ。

 気迫で大きな白星をつかみ取った。最初の一番で土俵下に落ちた際、左腰と後頭部を強打。痛みで顔をしかめながらも「やるしかないので」と取り直しの一番に臨んだ。相手の尊富士は日大の2学年後輩。互いの取り口は熟知しており「あれしか狙ってなかった」という狙い通りのはたき込みを決めた。

 東京・立川練成館道場で相撲を始め、新潟・能生中、埼玉栄高、日大で活躍。卒業後は日大職員として働いていたが、脱サラして21年夏場所で初土俵。その後すぐに首に大ケガを負って復帰まで半年かかった。「辞めようと思ったけど周りの支えがあったので」。立ち合い頭で当たることはできなくても「かますのと同じ威力の立ち合いを心掛けている」と工夫しながら稽古を重ねて関取目前まで番付を上げた。「長かったですね。ここまでやって来れてよかった」。遅咲きの26歳が、悲願へ大きく近づいた。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年9月20日のニュース