車いすテニス 菅野浩二、ストレート負けでシングルス銅メダルならず

[ 2021年9月3日 11:32 ]

東京パラリンピック第11日 車いすテニス混合上下肢障がいシングルス3位決定戦 ( 2021年9月3日    有明テニスの森公園 )

<パラリンピック車いすテニス  男子シングルス混合上下肢障がい3位決定戦>バックショットを放つ菅野(撮影・坂田 高浩)
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 初出場の菅野浩二(40=リクルート)はフィンク(オランダ)に1―6、4―6のストレートで敗れ、ダブルスに続く銅メダルとはならなかった。

 第1セットは第1ゲームこそ奪ったが、主導権を握ることはできず、1―6で落とした。第2セットは0―3で迎えた第4ゲームから連取し、第8ゲームを5度のジュースの末に制すなど、粘りを見せたが力及ばず。相手の力強いショットに屈し、自らのリターンミスもあった。

 15歳の夏に交通事故で頸椎(けいつい)を損傷し、長期間のリハビリを経て20歳の時に車いすテニスを始めた。当初は下半身のみの障害の選手に交じってプレーしていたが、転機は16年。補欠からの繰り上がりで初出場した念願のマスターズでのこと。同年のリオデジャネイロパラ代表だった斎田悟司(49)から「クァード(混合上下肢障がい)だったら東京でメダルが狙えるんじゃないか」とアドバイスされ、転向。東京大会への出場を目指し、着実に実力をつけ、見事切符を勝ち取った。

 念願の夢舞台の目標を「出場することで満足せずにメダル獲得」と掲げ、諸石光照(54=EYジャパン)とのダブルスで銅メダルに輝いた。シングルスでの表彰台は逃したが、今出せる力を東京大会で表現した。

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