パラ競泳・木村敬一が悲願の金メダル!4大会目でついに…男子100mバタ、銀の富田とワンツー

[ 2021年9月3日 19:42 ]

東京パラリンピック第11日・競泳 ( 2021年9月3日    東京アクアティクスセンター )

<男子100メートルバタフライ 視覚障がいS11> 金メダルを獲得し大喜びの木村(左)と銀メダルの富田 (撮影・光山 貴大)
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 男子100メートルバタフライ(視覚障がいS11)決勝が3日に行われ、木村敬一(30=東京ガス)が1分2秒57で制し、出場4大会目で自身初の金メダルを獲得した。富田宇宙(32=日体大大学院)は1分3秒59の銀メダルで、日本勢ワン・ツーの快挙となった。

 この日午前の予選は、木村が1分2秒25で全体1位、富田が1分3秒32の同2位で通過。序盤から飛ばしての快泳に、木村は「しっかりと体も動いているしタイムも良かった」と手応えを口にしていた。

 12年ロンドン・パラリンピックでは100メートル平泳ぎで銀、100メートルバタフライでは銅を獲得。4年後のリオデジャネイロ大会では個人5種目に出場してそれぞれ2つの銀、銅を手にしたが、金メダルにはあと一歩届かなかった。そして今大会の100メートル平泳ぎでも銀。優勝まであと0秒56の差に「この種目で金メダルとは自分で思えていなかったので」としつつ「後から聞いたらちょっと悔しいかな」と話していた。

 そして迎えたこの日の本命種目。「最後なので持てる力を出し切りたい」と話していた通り、会心の泳ぎで悲願の頂点にたどり着いた。

 ◇木村 敬一(きむら・けいいち) 1990年(平2)9月11日生まれ、滋賀県出身の30歳。筑波大付属視覚特別支援学校―日大―日大大学院―東京ガス所属。先天性疾患で2歳の時に視力を失う。小学4年から水泳を始めた。パラは08年北京から4大会連続出場。12年ロンドンで銀と銅、16年リオでは銀2、銅2のメダルを獲得。1メートル71、67キロ。

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