主役級1差暫定6位!古川雄大 昨年プロデビュー予選落ち舞台で3アンダー発進

[ 2021年9月3日 05:30 ]

男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック第1日 ( 2021年9月1日    山梨県 富士桜CC=7566ヤード、パー71 )

10番、ティーショットを放つ古川雄大(撮影・西尾 大助)
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 ツアールーキーの古川雄大(ゆうき、23=フリー)が5バーディー、2ボギーの68で回り、首位と1打差の暫定6位の好スタートを切った。昨年プロデビュー戦で予選落ちした今大会で初優勝を目指す。石川遼(29=CASIO)は69で首位と2打差の暫定15位。前週優勝のスコット・ビンセント(29=ジンバブエ)ら5選手が4アンダーで首位に並んだ。競技は濃霧による視界不良のため52選手が競技を終えられず、サスペンデッドとなった。

 プロデビュー戦で2日間オーバーパーで予選落ちを喫し、「気持ちも技術もまだまだ」と肩を落として富士桜を後にしてから1年。競技が中断するほどの大粒の雨が降る難コンディションの中で、68をマークした古川は声を弾ませた。

 「難しいフジサンケイで初日にアンダーパーを出せてめちゃめちゃうれしい。初めてプロとして出た大会で1年前と比べながらプレーして、結果が3アンダーなので良かった」

 好スコアの要因には2つの成長がある。一つはトレーニングによって15ヤード伸び、平均290ヤードとなった1Wの飛距離。この日308ヤードに設定された14番パー4では、第1打を花道まで運んでバーディーを奪った。そしてツアーで試合を重ね、磨かれたマネジメント。「余裕を持ってコースを見渡せるようになった」。パー5の17、3番ではいずれも第3打をきっちりピンに寄せてスコアを伸ばした。

 福岡出身の23歳。「雄大な心を持ち、勇気を与えられる存在になるように」との願いから「雄大」と書いて「ゆうき」と読む。同じ漢字の俳優がおり、ネットで自身の成績を検索する際にも「エゴサーチしてもゴルフって入れないと出てこない」。6月のツアー選手権森ビル杯で優勝争いをした際には、俳優のファンの「なぜかツアー選手権が録画されてる」というツイートを発見。名前による自動録画機能によるものと思われ、ゴルフ界の成長株は「申し訳ないです…」と恐縮しきりだ。

 「まずは予選を通ってリベンジを。その先に、優勝争いができたら」。ツアー初優勝を手にすれば、知名度もきっと上がる。

 ◇古川 雄大(ふるかわ・ゆうき)1997年(平9)10月29日生まれ、福岡県大野城市出身の23歳。幼少期はサッカーをしていたが、シングルハンデの父の影響で11歳からゴルフを始める。15、18年に九州アマを制覇。19年のプロ転向後、ここまでレギュラーツアー9試合に出場し、最高成績は今年6月のツアー選手権森ビル杯での2位。1メートル72、78キロ。血液型O。

 ▽俳優の古川雄大(ふるかわ・ゆうた) 1987年(昭62)7月9日生まれの34歳。ミュージカル界の次世代プリンスと呼ばれ、舞台で活躍。映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」やNHKの連続テレビ小説「エール」など話題作にも多数出演している。所属事務所は研音。

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