希実 女子1500で日本新、自身の記録1秒19更新「五輪に良い弾み」

[ 2021年7月18日 05:30 ]

陸上 ホクレン中長距離チャレンジ最終戦 ( 2021年7月17日    北海道・千歳市青葉陸上競技場 )

女子1500メートルで4分4秒08の日本新記録をマークし、笑顔でポーズをとる田中
Photo By 代表撮影

 東京五輪女子1500メートル、5000メートル代表の田中希実(21=豊田自動織機TC)が1500メートルで自身の記録を1秒19更新する4分4秒08の日本記録を樹立した。10日の第3戦の非五輪種目の3000メートルでも日本記録をマーク。夏の北海道で結果を残し、世界と戦う準備は整った。

 北海道を転戦している田中に疲労の色は見えなかった。スタートと同時に先頭を走るいつものスタイルでラップを刻むと、代名詞のラストスパートで偉業を達成。「五輪前の最終レースでこういう結果は良い弾み。手応えにして地道にやっていきたい」と冷静に語った。

 田中にとって北海道は験の良い場所になっている。1週間前の網走では3000メートルで自分の日本記録を0秒51短縮。出場3戦中2戦で日本記録更新という驚異のハイペースで記録を打ち立てている。一昨年の同大会ではあとわずかで日本記録というレースもあった。「なぜか北海道に来たときは集中力が高まる」と笑顔を見せた。

 日本記録を更新したが、19年世界選手権の優勝タイムは3分51秒95。入賞を目標に掲げる五輪で勝負するには4分近い記録が必要になってくる。「世界で通用するなら自己ベストを一気に4分2、3秒まで縮めないといけない。タイムはもっと上に行きたい」。慢心なく、8月2日の予選をにらんでいる。 

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