橋本聖子会長、IOC幹部の“逆なで発言”を独自解釈「情熱が言葉に出てしまっている」

[ 2021年5月28日 17:01 ]

東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が28日、都内で定例会見を行った。

 新型コロナウイルス禍での五輪開催に向けて突き進む国際オリンピック委員会(IOC)だが、幹部による国民感情を逆なでする発言が続いている。

 米ワシントン・ポストで“ぼったくり男爵”と表現されたトーマス・バッハ会長は「我々は犠牲を払わなければならない」という言葉を発し、「誰に犠牲を求めているのか」と国内で猛反発の声が上がった。

 IOCは慌ててスピーチの詳細を公表し、実際には「五輪コミュニティーの全員が犠牲を払わなければならない」という発言だったとし、広報担当者は「(犠牲は)日本国民にではなく、五輪関係者、五輪運動に向けた発言」と説明した。

 また、ジョン・コーツ副会長は緊急事態宣言下の五輪開催に「間違いなくイエスだ」と言い切り、最古参のディック・パウンド委員は「アルマゲドンでもない限り実施できる」と英紙にコメントしている。

 IOCの“炎上トリオ”の発言への受け止めを問われた橋本会長は、「IOCは五輪を開催するという強い意志を持って取り組んでこられている。そういった強い意志の表れが、強い言葉になってしまっているんだろうなと強く感じる。強い思い、情熱が言葉に出てしまっているのかな」との見解を示した。

 そして、「ただ、やはりそういった強いメッセージを『何としても、どんなことがあっても開催するんだ』という強さではない形で、ご理解いただけるような表現が私ども組織委から、しっかりとしていかないといけない」と話していた。

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2021年5月28日のニュース