炎鵬 肉体的負担大きい「小兵の歴史の中で1番になれるように」痛み耐え戦い抜いた初場所15日間

[ 2020年2月7日 10:00 ]

人気力士・炎鵬の初場所への歩みに密着する(C)TBS
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 大相撲の人気力士、幕内・炎鵬(25=宮城野部屋)が、8日放送のTBSドキュメンタリー番組「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演する。自己最高位・前頭5枚目で迎えた初場所15日間に密着し、ケガを抱えながら戦った激闘の舞台裏を伝える。

 大相撲幕内力士42人の平均身長は183.4センチ、体重162.6キロ。大型化が進む中、身長168センチ、体重99キロと幕内最軽量で異彩を放つ小兵・炎鵬。デビューから怒涛の21連勝を挙げると、初土俵から6場所で関取に昇進。快進撃を続け、今年1月の初場所では自己最高位の前頭5枚目で迎えた。

 小学校の頃、当時小兵力士として人気だった舞の海の相撲を見て衝撃を受けた。「大きい相手にこんな勝ち方ができるんだって、自分もいつかこういう相撲を取りたいな」。しかし、身長171㎝、体重96.5㎏の舞の海は、首や膝に故障を抱え、ケガに悩まされ続けた相撲人生だった。

 そして令和となった今、舞の海より更に小さい身長168㎝の炎鵬が頭角を現した。小兵力士は他の力士に比べ体が小さい分、肉体的に負担は大きく、激闘ゆえにケガは宿命とも言われている。場所中の15日間は過酷な戦いだといい「本当にきついですよ。毎回やめたいなって思いますね。体が動くっていう意識はあるんですけど体がついてこないです」と苦悩を口にする。

 炎鵬は初土俵から3年、ケガを抱えながらも休場はまだ1度もない。だが、初めて三役との対戦が待っている初場所で、ある悪夢が襲った。「痛み止め飲んでます。朝、昼、夜飲んでます。座ってても、何もしなくても痛いです」。本来の相手の懐に入る相撲が影を潜め、序盤で黒星先行しても「小兵の中で歴史みても1番になれるように、ひっくり返してやろうと」と不退転の覚悟で臨んだ。

 果たして、4場所連続の勝ち越しを懸けた炎鵬の戦いの行方は。

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