オフ前夜に深酒を…元日本代表・伊藤鐘史氏が明かす、エディー前監督との裏話

[ 2019年7月15日 17:50 ]

2015年のラグビーW杯でのブライトンの奇跡について講演した伊藤鐘史氏
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 ラグビー元日本代表の伊藤鐘史・京産大コーチ(38)が15日、京都市の京産大で「ブライトンの奇跡はなぜ起こったのか~エディー・ジョーンズ監督の“マネジメント”力の視点から~」と題した講演会を行った。トップリーグの神戸製鋼に在籍していた伊藤氏はエディー・ジョーンズ氏に見いだされる形で31歳にして日本代表に初選出され、15年W杯にも出場。スポーツ史上最大の番狂わせと言われた南アフリカ戦のシーンを振り返りながら、当時のエディー・ジョーンズ監督が身近な目標から徐々に上方修正したことや、サッカーのバルセロナなど他競技からも学び、練習やトレーニングをアップデートしたことなどを具体例を挙げて話した。

 また当事者ならではの裏話も披露。ある合宿中に、伊藤氏らロック陣のみ翌朝の早朝トレーニングが免除されたため、前夜に深酒をしたところ、翌朝急きょ招集がかかりトレーニングを実施。数値が下がっていることから、「試合の週にお酒をたくさん飲むと、こうなる」と指揮官から指摘されたという。「エディーはオフの日でもきっちりマネジメントしていたんです。ただ、厳しい人だと思われますが、練習でいいプレーをすると“よくやった”と一人一人に話してくれる監督でもありました」と打ち明けた。

 講演後に現在の日本代表について問われると、「自分たちもW杯直前の試合は負けて、メディアから“大丈夫か”とだいぶ言われ、“今に見とけよ”と思っていた。ケツを叩くのはメディアの仕事です」と“アシスト”を期待した。

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2019年7月15日のニュース