河本 遠い2勝目に涙…2位じゃ「やっぱり、ダメですね」

[ 2019年7月15日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ニッポンハム・レディース最終日 ( 2019年7月14日    北海道 桂GC=6602ヤード、パー72 )

<ニッポンハムレディース・最終日>18番、河本結は優勝争いもS・ランクンに一歩及ばず涙を見せる(撮影・西尾 大助)
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 首位から出た黄金世代の河本結(20=フリー)は2バーディー、1ボギーの71と伸ばしきれず、通算12アンダーの2位に終わった。首位タイで前半を折り返したが、2打差を追う後半の15番で痛恨のボギー。今大会を含め最近7試合で6度トップ5も、2勝目の壁が大きく立ちはだかった。タイ出身の19歳、S・ランクンが67と伸ばし通算15アンダーで逆転優勝。10代での初優勝はツアー史上13人目となった。

 またも、一歩及ばなかった。勝負カラーの赤いリボンを身につけて臨んだ最終ラウンド。3打差の2位で終えた河本は、目を真っ赤にしてポツリとつぶやいた。「やっぱり、ダメですね」。今大会を含めて最近7試合中、6試合がトップ5。優勝争いを続けるが、2勝目が遠い。

 勝負が決したのは後半の15番だ。首位に立つランクンを2打差で追う展開で、河本はティーショットをフェアウエーに置いた。ピンまで110ヤード。ぎりぎり届く48度のウエッジでフルスイングか、PWを短く持ってコントロールするのか。選択が勝敗を分けた。

 PWで放った第2打はピン奥約20メートルに大きくオーバー。差を縮めなければならない場面で、痛恨のボギーを叩いた。河本は「自分を信じ切れないまま、打ってしまった。そこが敗因。あのワンショットは、今までで一番やり直したい…」と唇をかんだ。

 同じ黄金世代の渋野が前週に2勝目を挙げ、「今週は優勝したいという思いがある」と強い気持ちで臨んだ。最終ラウンドを首位で迎えるのは、初優勝した3月のアクサ・レディース以来だった。前半はボギーなしの2バーディー。「本当にいいプレーができていた」と首位でハーフターンしただけに、悔いの残るバックナインとなった。

 今週は試合には出場せず、休養に充てる予定。「常にこの位置にいることが大事。ゴルフをしていて楽しかった。また優勝争いができるように努力していきたい」。20歳は自分に言い聞かせるように言って、顔を上げた。

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