東京五輪マラソンのスタート時間前倒し、Qちゃん「早ければ早い方がいい」

[ 2018年11月27日 18:21 ]

都内でイベントに出席した高橋尚子さん(左端)は五輪マラソンのスタート時間は「早ければ早い方がいい」とした
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 20年東京五輪のマラソン(女子は8月2日、男子は8月9日)のスタート時間が、現在予定されている午前7時から午前6時などへの前倒しが検討されていることを受け、00年シドニー大会女子金メダリストの高橋尚子さんが27日、「早ければ早い方がいい」と話した。

  98年のバンコク・アジア大会は現地時間の午前6時30分スタートだったが、30キロ以降は暑さに苦しんだという。当時、高橋さんは午前2時に起床。スタート時間が前倒しになれば、選手はその分起床時間が早くなるが、「時間さえ決まれば、選手はその時間に合わせていくもの」と高橋さん。ボランティアや運営サイドの交通機関の確保など課題もあるが、「アスリートの立場だけなら、早い方がいい」と話した。

 マラソンの開始は招致段階の計画の7時半から7時に早め、7月に国際オリンピック委員会(IOC)の承認を得た。だが、今夏の猛暑を受け、さらなる対策の必要性が浮上。自民党は大会に合わせたサマータイム(夏時間)導入を検討したが、システム改修が難しいことなどから断念した。

 10月末には日本医師会などが五輪組織委員会に選手の熱中症のリスクが高いとして、開始時刻をさらに1時間半前倒しするべきだとする要望書を提出。同会は昨夏と今夏にコースで気温を計測。7時開始だと30キロ以降(8時半以降)で、運動を中止すべき「31度以上」やそれに近い気温だったとするデータを提示しており、組織委では再度の変更について検討を進めている。

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2018年11月27日のニュース