全米大学男子バスケのランキングで八村のゴンザガ大が1位に浮上 デューク大撃破で評価アップ

[ 2018年11月27日 10:41 ]

ランキング1位に躍り出たゴンザガ大の八村(AP)
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 全米大学男子バスケットボールの最新ランキングが26日に発表され、前週のマウイ招待でAP1位だったデューク大を89―87で破ったゴンザガ大がAP通信とコーチ協会の2つのランキングでともに3位から1位に浮上した。

 ゴンザガ大(6勝0敗)の1位は2012年シーズン、2016年シーズンに続いて通算3回目。AP通信のランキングでは投票権を持つ65人のうち32人から1位票を集めた。

 1位票をゴンザガ大とは僅差の31人から集めたカンザス大(5勝0敗)が前週までと同様に2位。ゴンザガ大に敗れたデューク大(5勝1敗)にも1位票が1票投じられたがAP通信、コーチ協会両ランキングともに3位に順位を落とした。

 AP通信のランキングでは以下4位がバージニア大(6勝0敗)、5位ネバダ大(6勝0敗)、6位テネシー大(4勝1敗)、7位ミシガン大(6勝0敗)、8位オーバーン大(5勝1敗)、9位ミシガン州立大)、10位ケンタッキー大(5勝1敗)と続いている。

 ゴンザガ大は12月9日にAP6位のテネシー大、同15日にAP11位のノースカロライナ大(6勝1敗)と対戦するが、この2試合が年内のヤマ場になりそうだ。

 8校が参加したマウイ招待でゴンザガ大はイリノイ大に84―78、アリゾナ大に91―74で勝って決勝に進出。昨季12・9得点を挙げたフランス出身のフォワード、キリアン・ティリー(3年=2メートル10)が足首の故障でまだ戦列に復帰していないという状況の中で、決勝では八村塁(3年)がチーム最多の20得点をマークして優勝に貢献し、大会MVPにも輝いた。

 ウエストコースト・カンファレンス(WCC)に所属するゴンザガ大がランキング1位校に勝ったのは大学史上初めて。強豪カンファレンスのひとつ「ACC」に所属するデューク大はマウイ招待に出場した過去5回すべてに優勝していたが、大会通算18戦目で初めて土をつけたのが八村を擁するゴンザガ大となった。

 デューク大には来年のNBAドラフトで1巡目の上位指名が予想されているR・J・バレット、ザイオン・ウィリアムソン、キャム・レディッシュいう1年生の怪物トリオが先発で名を連ねていたが、ゴンザガ大はチーム一丸となって全米大学選手権で過去5度の優勝を誇っている名門校を撃破。その勝利が高く評価されてのランキング1位となった。

 コーチ協会の投票ではゴンザガ大が1位票を17人から集め、カンザス大は15人とこちらも“激戦”だった。昨季の全米王者ビラノバ大は5勝2敗。前週まではランク外だったが、最新ランキングではAP、コーチ協会ともに23位となった。

 なお投票者は各自が上位25校に順位をつけて投票。1位が25点、2位24点、3位23点…24位2点、25位1点の得点合計でランキングが決まり、AP通信の最新ランキングでは1位ゴンザガ大が1590点、2位カンザス大は1584点でわずか6点差、コーチ協会の投票では2点差だった。

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2018年11月27日のニュース