三原舞依 キスアンドクライで泣いた理由「悔しさが89% あとは…」

[ 2018年11月27日 11:28 ]

フィギュアスケートのGPシリーズフランス杯でワンツーフィニッシュをした紀平梨花(右)と三原舞依はカメラマンの要望に応じて関西空港で日の丸を指さすポーズを取る
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦フランス杯で2位に入った三原舞依(19=シスメックス)が27日、日本に戻り、関西空港で取材に応じた。

 フリーの演技後、キスアンドクライで泣いた。涙の理由について「悔しさが89%…9割ですね。あとは安堵感や、表彰台、200点超えができたことでホッとしたのが10%です」と、明かした。

 全身の関節が痛む若年性突発性関節炎という病気を抱えてリンクに上がり続けている。今も月1度の通院は欠かせない。本人は決してそれを言い訳にすることはないが、コンディション作りには人一倍気を使っている。

 フランスではジムを見つけたものの、期待していたランニングマシンがなく「外に走りに行きました」と、異国の地を駆けた。グルノーブル・ノートルダム大聖堂や美術館を45分かけて歩いて訪れたのは、見聞を広めるのはもちろんのこと、体を冷やした状態を作りたくないという思いが発露になっている。寒い場所は特に体への負担が大きい。カイロは必需品で、今回は演技直前の6分間練習で手にしたまま滑るところだったという。「試合でも持って滑りそうでした」と冗談めかして振り返った。

 次のターゲットは12月の全日本選手権になる。「今回出た課題を克服して全日本に自信を持って臨みたい」。明るく前を向いた甲南大1年生。逆境でも笑顔。冗談も忘れない。“氷上の天使”と呼ばれるのは、フリーのプログラム「ガブリエルのオーボエ」のテーマが天使だから、だけではない。

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