A・ジュタヌガーン ささきしょうこ感心 パッと笑顔でカップイン

[ 2018年11月5日 10:30 ]

女子ゴルフツアーTOTOジャパンクラシック ( 2018年11月4日    滋賀県 瀬田GC北C(6659ヤード、パー72) )

13番でラインを読むA・ジュタヌガーン(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 【ココが凄いよ海外勢(7)】2年ぶり2度目の米ツアー賞金女王を確定させたジュタヌガーンは、米ツアー屈指の飛ばし屋として知られている。だが、同組で回ったささきしょうこ(22=日本触媒)は「パットも凄くうまい」と舌を巻く。

 「今週は調子が良くないようだったけど“あっ入る!!”と思わせるパットが何度もあった」と振り返る。その中でも、この日は4バーディー。「日本人は下りのパットはあまり打たないようにとか、3パットしないようにとか、いろいろ考えてしまうけど、彼女はいつもカップを狙って打っている」と感心したように話す。

 そのプレーを支えているのが、難しいショットやパットの前に必ず実践している、口角を上げるほほ笑みのルーティンワークだ。2年前にメンタルトレーナーから勧められたのがきっかけ。本人は「それで(パットが)入るわけじゃないです」とかわすが、関係者は「気持ちをリラックスさせる効果と“自分は成功する”というポジティブな考えのスイッチを入れる効果がある」と説明する。16年に初めて女王のタイトルを手に入れたのもその成果。今大会は19位と見せ場をつくれなかったが、賞金ランク2位のリーが15位に終わり、2度目の戴冠に成功。「ランキングは全く考えていなかった。まだ残り2試合あるのでベストを尽くしてプレーするだけです」。試合後のほほ笑みは最終戦までとっておく。(特別取材班)

 ◆アリヤ・ジュタヌガーン 1995年11月23日生まれ、タイ・バンコク出身の22歳。07年に11歳でホンダLPGAタイランドに出場し11、12年と全米最優秀ジュニアに輝く。12年プロ転向。16年全英女子オープン、18年全米女子オープンとメジャー2冠。米ツアー10勝。欧州ツアー3勝。姉のモリヤもプロ。1メートル70、73キロ。

続きを表示

2018年11月5日のニュース