永峰2位 世界に肉薄 プロ5年目23歳、黄金世代から刺激

[ 2018年11月5日 05:30 ]

女子ゴルフツアーTOTOジャパンクラシック ( 2018年11月4日    滋賀県 瀬田GC北C=6659ヤード、パー72 )

18番でバーディーパットを外し苦笑いの永峰(撮影・成瀬 徹)   
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 5位から出た永峰咲希(23=ニトリ)が5バーディー、1ボギーの68をマークし、通算12アンダーで2位でフィニッシュした。

 最終18番。決めれば、その時点で畑岡に並ぶことができた永峰の5メートルのバーディーパットは、非情にもカップの右に切れていった。その瞬間、大金星は遠のいた。「ショットが良かったのに、パターが打ち切れなかったのが悔しかった」

 首位から5打差の5位からスタート。ラウンド中にリーダーボードを見て闘志をたぎらせた。世界ランク5位で2位以下に3打差をつけてスタートした優勝候補のリーが急失速。予想外の展開だった。「上位で出た選手が、まさか(のスコア)だったのでびっくりしました。優勝は頭の片隅にはありました」。12番パー3では、ティーショットをピン手前に落とし、あと一歩でホールインワンのスーパーショットを披露。13番でボギーとするが、16番でも第1打をカップ右80センチにつけ、17番ではカップの左4メートルにつける連続バーディー。最後まで諦めない姿勢を見せ「惜しかったけど、自信にはなりました」と好感触を口にした。

 プロ5年目。畑岡ら黄金世代の台頭に刺激を受け、4月のフジサンケイ・レディースでツアー初優勝を飾った。畑岡には及ばなかったものの、23歳の向上心は高まった。世界のトッププロが集まる大会で練習ラウンドから世界の技術の高さを学び、ショットの正確性などを感じ取り、自分のプレーに生かしてきた。「スキルアップが必要だと感じました。そういう意味では収穫が多かった」。世界に肉薄したからこそ、さらなる飛躍を誓った。

 ◆永峰 咲希(ながみね・さき)1995年(平7)4月28日生まれ、宮崎市出身の23歳。11歳から父が勤務する練習場で競技開始。11年台湾アマ選手権、12年全国高校選手権春季大会V。12年日本女子オープン選手権ローアマ。宮崎日大高在学中(11〜13年)はナショナルチーム入り。2014年7月にプロテスト合格(86期生)。今年4月のフジサンケイ・レディースでツアー初優勝。1メートル58、58キロ。趣味は音楽鑑賞。血液型A。

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2018年11月5日のニュース