【江連忠の目】ウッズ 飛距離より安定感求めたスイング

[ 2018年9月25日 07:33 ]

最終ラウンド、ツアー5季ぶりの優勝を果たし、ガッツポーズするタイガー・ウッズ(AP)
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 ウッズは明らかに以前より1Wを抑えて打つようになった。全盛時は振りちぎるような感じだったけど、今はギアを下げて打っている。振らなければ方向性は安定する。フェアウエーが狭いコースにはそれが合っていた。

 同組のマキロイに20〜30ヤード置いていかれても、気にする様子がなかった。普通はそんなに差をつけられるとムキになって振りそうだけど、それだけ精神的にも成長したということだろうね。

 スイングのバランスも良くなった。体重移動をあまり行わない一軸スイングに変えようとした時もあったようだが、ちゃんとバックスイングで右足に体重が乗り、左足一本で止めて打つ感じも見えなくなった。誰でも年齢を重ねると体が硬くなってトップが浅くなる。そこから切り返しで打ち急ぐ「浅速(アサハヤ)」なスイングになりがち。だけど、ウッズは意識して素振りを大きくすることで、それを防いでいた。もう完全復活と言ってもいいんじゃないかな。(プロゴルファー)

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2018年9月25日のニュース