NHK刈屋富士雄氏 会見で貴乃花親方に“異例”のお願い 話し合いの際は「応じてほしい」ネット反響

[ 2018年9月25日 19:55 ]

NHKの刈屋富士雄氏
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 大相撲の貴乃花親方(46=元横綱)が25日、東京都内で記者会見を開き、日本相撲協会に退職届を提出したことを明らかにした。

 理由については、弟子の貴ノ岩関に対する元横綱日馬富士の傷害事件をめぐり、内閣府への告発状の内容が協会の弁護士から事実無根とされたことを挙げ「事実無根ではないと認められない。真実を曲げることは私にはできません」と語った。

 質疑応答で、アナウンサーとして長く大相撲中継も担当し、現在は解説委員のNHK刈屋富士雄氏(58)が「親方、かなり誤解しているんじゃないかと思って今(質疑応答を)聞いているんですよ」と切り出した。

 「告発状の内容をすべて事実無根と認めなければ、親方としてやっていけないとか、一門に所属できないということを、相撲協会が総意として決めることは、まず考えられないと思って。8月7日の文書を協会側の調査によって事実無根と結論付けたわけですが、告発状を出した親方には親方なりの真実があるわけで。でも告発状を取り下げて、その騒動の処分を受けているわけですよね。その上で、事実無根と認めなければ、親方としてやっていけないなんてことは、たぶん協会の総意ではなく、一部の理事、一部の役員の考え方じゃないかと思うんですよね。引退届を受け取った協会の人が『これは誤解だ』と、あるいは『ちょっと話し合おう』という形で、いろいろな話し合いを求めてくる可能性もあると思うんですよ。その話し合いには是非、応じてほしい」

 「貴乃花親方が一門に所属しない件も含めて、僕は今場所中、いろいろな親方の話を聞いて、やはり(貴乃花)親方を残したい、応援したいという人は半分以上いると思うんですよ。だから、今はもう辞めると思っているかもしれませんが、もう1回、もし協会が『話し合おう』という時には是非、話を聞いてもらいたい。30年来の付き合いとして、これは質問というよりはお願いです」

 貴乃花親方はうなずくように聞き入り、頭を下げた。

 貴乃花親方に“翻意”を促すような刈屋氏の“異例の説得”に、インターネット上でも「胸熱」「相撲愛が伝わる“質問”だった」などの反響があった。

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