桃田快勝 メダル確定!無期限出場停止乗り越え3年前に並んだ

[ 2018年8月4日 05:30 ]

バドミントン 世界選手権第5日 ( 2018年8月3日    中国・南京 )

男子シングルス準々決勝で3年前と同じ4強進出を決めた桃田
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 各種目の準々決勝が行われ、男子シングルスで桃田賢斗(NTT東日本)がストレート勝ちし、前回出場の15年大会に並ぶ銅メダル以上を確定させた。女子シングルスでは山口茜(再春館製薬所)もベスト4進出。女子ダブルスで初出場の22歳ペア、永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)を含め、4強のうち3組が日本勢となった。今大会は3位決定戦が行われないため、4強進出でメダルが確定。日本は前回大会の4個を超え、過去最高の6個以上のメダルを確定させた。

 3年前の自分に並んだ。「死に物狂いで頑張りたい」と気合を入れていた男子シングルスの桃田が、前回出場した15年大会の3位に続く表彰台を確定させた。

 過去2戦2敗の相手から第1ゲームを21―12であっさり奪った。アジア選手権を制するなど今季絶好調の日本のエースは、第2ゲームも落ち着いてゲームを組み立て、最後は6連続得点で21―12。危なげなくベスト4入りを決めた。

 16年4月に発覚した違法賭博問題でリオ五輪出場を棒に振った。しかし、無期限の出場停止処分中もバドミントンを嫌いになることはなかった。「好きなので羽根を打っているだけで楽しかった」。試合復帰がいつになるか分からない状況でも未来を信じ「世界トップの人たちと戦うにはフィジカルで劣っていたら駄目だ」と走り込んだ。体つきは変わり、筋肉量は同じながら体脂肪率は「4%ぐらい減った」という。

 技術に頼りがちだったプレーは、体力面の底上げで一段上のレベルに進化した。「体がぶれても真ん中に戻るのが速くなっている」。足を使った守備から素早く攻撃に転じる形が持ち味となった。

 3年前、世界一の座は目標として「明確ではなかった」と振り返る。うまさに強さが加わった今は、しっかりと頂点を視界に捉えている。

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2018年8月4日のニュース