勢 婚約者・比嘉真美子に愛情たっぷり「勝とうが負けようが、元気でケガなく」

[ 2018年8月4日 18:23 ]

新潟市で行われた夏巡業で、ファンから求められたサインに応じる勢
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 女子プロゴルファーの比嘉真美子(24=TOYO TIRES)と婚約している大相撲の幕内・勢が、フィアンセの無事を願った。4日に行われた新潟市での夏巡業で、全英リコー女子オープンの予選ラウンドを首位に1打差の2位で通過した比嘉について「勝つに越したことはないが、勝とうが負けようが、元気でケガなく健康でいてくれということだけ」と話した。

 2人が出会ったのは2015年5月。その年、比嘉はスランプに陥ってシード権を逃した。「勝負の世界だから、良い時もあるし悪い時もある。彼女が調子の悪い時に出会って、身近に見ていた。本当にいちずでストイック。凄い子だなあと思った。ゴルフ場にいるか、寝ているか。極端に言ったらそうだった。人として、そこにほれた」。どん底からの復活を目の当たりにしてきただけに、まずは無事にトーナメントを終えてほしいという思いなのだろう。

 同じプロスポーツとはいえ、相撲は一瞬で勝負が決まってしまい、ゴルフは1日18ホールの成績で競い合う。「全然、世界は違う」と捉えているだけに、ふだんから相手の競技について話をすることはほとんどないという。比嘉がトーナメントに出場している時は、ゴルフに集中してもらいたいという理由から「必要な時以外は連絡を取らない」。今回も、LINEで「一言、二言だけ」の連絡にとどめている。話をしたいことは山ほどあるはずだが「同じプロスポーツの世界にいるし、それも愛情」と考えて比嘉のことを思いやっている。

 勢も復活に向けて、鍛錬を続けている。現在は右足首と右親指を負傷しているため、相撲を取る稽古はできない状態。それでも、3日の新潟県湯沢町での夏巡業では、幕下力士のぶつかり稽古で胸を出すなど、できる範囲のことを精いっぱいこなしている。人気力士だけに、朝稽古が終わった後や幕内土俵入りを待つ間はファンに囲まれるが、嫌な顔一つせずにサインに応じている。「少しでも多くの人にサインをしたいから」と、巡業先には“マイマジックペン”まで持ってきている。

 東前頭2枚目だった7月の名古屋場所では、右足に負傷を抱えながら8勝を挙げて勝ち越した。9月の秋場所では再び上位陣との総当たりとなる。そして、場所後の10月には婚姻届の提出も考えている。高めあえる存在とともに、勢は厳しい勝負の世界を闘い抜いていく。

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2018年8月4日のニュース