【砂村光信の目】目立たない若手…小柄でも特徴あるプレーが必要

[ 2017年10月29日 08:31 ]

ジャパンラグビーチャレンジマッチ2017    日本代表27-47世界選抜 ( 2017年10月28日    レベルファイブスタジアム )

 田中、山田、田村らベテランがピッチからいなくなると若手の日本人選手が目立たなくなってしまった。ボールを持って前へ出ていたのも外国出身選手ばかり。世界トップレベルを相手にいい経験にはなったが、例えば世界選抜のK・スミスのように、体が大きくなくても特長あるプレーをしなければこのレベルでは通用しない。

 新たに導入した速く詰めていくディフェンスに対し世界選抜は強いCTBを密集に入れて速くボールを出していた。そこからブラインド(狭い)サイドを攻め、大きく飛ばすパスを使ったため、戻りきれない日本は外側に誰もいない状況に陥った。まずは強いタックルとブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)で攻撃をしっかり止め、相手ボールを停滞させなければ速いディフェンスも機能しない。

 若手の起用にしても新しい試みにしても2年後を見据えたもの。次のオーストラリア戦では競った展開や、つないでのトライなど、何か一つ自信をつかむ試合を見せてほしい。 (元U―23日本代表監督)

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2017年10月29日のニュース