“マクウチ組”日本人ペア12年ぶりV!コンビ3大会目で頂点

[ 2017年10月9日 05:30 ]

男子テニス 楽天ジャパン・オープン ( 2017年10月8日    東京・有明テニスの森公園 )

ダブルスで初優勝したマクラクラン(右)、内山組
Photo By 共同

 “マクウチペア”が12年ぶりの快挙を成し遂げた。ダブルス決勝で、主催者推薦の内山靖崇(25=北日本物産)マクラクラン勉(25)組が、第2シードのジェイミー・マリー(31=英国)ブルノ・ソアレス(35=ブラジル)組を6―4、7―6で撃破。ともにツアー初優勝で、日本人同士のペアによるツアー優勝は05年大会の鈴木貴男、岩渕聡組以来2度目となった。シングルス決勝はダビド・ゴフィン(26=ベルギー)がアドリアン・マナリノ(29=フランス)を6―3、7―5で下して大会初優勝を飾った。

 錦織圭不在の大会で、内山とマクラクランの日本人ペアが札止めの大観衆を沸かせた。シングルスでツアー初勝利も挙げた内山は「テニス人生で一番の大会」と充実感に浸り、マクラクランも「信じられない」と格上を連破しての頂点に声を弾ませた。

 ランキング100位以下の日本ペアに対し、相手は4大大会優勝経験もある強豪ペア。競った場面では「相手にプレッシャーがかかっていた」(内山)と心理的に優位に立った。第1セットでブレークバックされても守勢に回らず、第2セットのタイブレークも好機を逃さず7―1で競り勝った。ニュージーランド出身のマクラクランは6月に国際テニス連盟に国籍変更が認められ、内山と組むのはまだ3大会目。しかし先月の国別対抗戦デビス杯で1週間寝食をともにして連係は深まり、「今大会は勝ち星がどんどん自信に変わっていった」(内山)とペアとして成長した。今の日本には珍しいダブルス専門のマクラクランが生み出した化学反応。2人のランキングではまだ来年の全豪出場は難しいが、マクウチペアの伸びしろは計り知れない。

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2017年10月9日のニュース