【玉ノ井親方の視点】攻め抜いた豪栄道 今場所一番の相撲

[ 2017年9月17日 08:20 ]

大相撲秋場所7日目 ( 2017年9月16日    両国国技館 )

正代(手前)を押し出しで破る豪栄道
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 豪栄道が今場所一番の相撲を取った。6日目まではこわごわ取っているように見えたが、正代戦は立ち合いの踏み込みが良く、徹底して攻めていた。最初は左まわしを取りにいって、取れないと分かるとすぐに突き放し。相手が左を差そうとしたところを、逆に右からおっつけて突き返した。足もよく前に出ていて、体も密着していた。何より自分からどんどん攻めていったのが良かった。これで流れも変わっていくだろう。

 そういう意味で今日の中日の取組は注目。玉鷲との対戦成績は5勝6敗と分が悪い。力強い突き放しがあるうえに、今場所は頭をつけて前に出る相撲も取っている。その相手にどう自分の相撲を取り切るか。この日の一番はその玉鷲戦に向け、いいきっかけになったのではないか。(元大関・栃東)

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2017年9月17日のニュース