宇野、自己新104・87首位発進!平昌シーズン最高の船出

[ 2017年9月16日 05:30 ]

フィギュアスケート ロンバルディア杯 ( 2017年9月14日    イタリア・ベルガモ )

男子SPで首位に立った宇野昌磨
Photo By 共同

 男子ショートプログラム(SP)で、昨季の世界選手権2位の宇野昌磨(19=トヨタ自動車)が同選手権でマークした自己ベストを0・01点更新する104・87点で首位に立った。2つの4回転ジャンプを決めて、平昌(ピョンチャン)五輪のシーズン初戦を最高の形でスタートした。男子フリーは16日に行われる。

 世界2位まで駆け上がった昨季の勢いはシーズンをまたいでも止まらない。宇野が今季初戦でいきなり自己ベストを上回った。それでも「去年ならガッツポーズしていたかもしれないが、そういう気にもならない。思い描いたのと同じぐらいの点」とこともなげに言うほど余裕に満ちあふれていた。

 新プログラムのビバルディの「冬」で、圧倒的な力を見せつけた。冒頭の4回転フリップの着氷で上体が傾いたが、目立ったミスはそれだけ。今季から後半に組み込む4回転―3回転の連続トーループで出来栄え点も大きく稼ぐなど、高難度のジャンプを次々に決めた。「4回転の連続ジャンプを後半に入れるのは失敗のリスクが大きいだけで、みんなやればできること」とさらり。他の選手とは次元が違った。

 この得点を出してなお伸びしろがある。スピンやステップでは最高のレベル4ではなくレベル3にとどまるなど、とりこぼしがあった。ジャンプもまだ加点を引き出せる。「点も内容もまだまだ足りないことがある。ステップも間違えたし、全然体に染みこんでいない」と話す通り、まだ完成への第一歩にすぎない。

 16日には4種類、5度の4回転ジャンプを組み込むフリーに挑む。「まだできていないことが多い。高望みはしないが悔いの残らない演技をしたい」。地に足を着け、自分との闘いに目を向けた。

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2017年9月16日のニュース