稀勢 関取と稽古再開も秋場所出場に厳しい声、左おっつけ出ず

[ 2017年9月5日 05:30 ]

新十両・矢後(右)を相手に稽古する稀勢の里
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 大相撲の二所ノ関一門連合稽古が4日、千葉県船橋市の二所ノ関部屋で行われ、横綱・稀勢の里(田子ノ浦部屋)が関取との稽古を再開した。新十両の矢後を相手に13番取って全勝。名古屋場所で痛めた左足首はテーピングで固め、立ち合いの踏み込みは右足から。力の差のある相手に右上手を引いて寄り切る相撲が多かったが、不安を抱える左からのおっつけは出なかった。

 関取との稽古は8月26日の埼玉県所沢市での夏巡業以来9日ぶり。「しっかり体をつくって土俵に上がっている」と話しながらも、手応えなどを問われると「まだまだだと思う。良くも悪くもない」と話すにとどまった。

 秋場所(10日初日、両国国技館)まで1週間を切っており、二所ノ関親方(元大関・若嶋津)も「(関取との稽古再開から)1週間じゃ不安。出るなら優勝争いに加わってほしいから」と調整遅れを懸念した。芝田山親方(元横綱・大乃国)は「今の状態では本場所に向けて相撲を取れる状況じゃない」と厳しい見方だった。復活に向けて一歩前進した和製横綱だが、まだまだ本調子には程遠い。

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2017年9月5日のニュース