藍 今季最高5位で米に別れ、大拍手に涙「素晴らしい1週間」

[ 2017年9月5日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー ポートランド・クラシック最終日 ( 2017年9月3日    米オレゴン州ポートランド コロンビアエッジウオーターCC=6476ヤード、パー72 )

米国最終戦を終えた宮里は18番グリーンで花束を手に目を潤ませる(AP)
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 今季限りで引退する宮里藍(32=サントリー)は6バーディー、1ボギーの67で回り通算13アンダーとし自身米国最終戦で今季最高の5位に入った。次戦エビアン選手権(14日開幕、フランス)が現役最後の試合となる。畑岡奈紗(18=森ビル)は10アンダーで自己最高の15位。横峯さくら(31=エプソン)は21位、上原彩子(33=モスバーガー)は55位。ステーシー・ルイス(32=米国)が通算20アンダーで優勝した。

 米国で最後のラウンド。18番グリーンに向かう際には10年の大会で優勝したこと、米ツアーの戦績、世界ランキング1位になったことなどがアナウンスされ、大きな拍手で迎えられた。手を振って応えた宮里は「素晴らしい1週間だった。良い思い出ばかりの大会。ポートランドは私の大好きな町になった。最終ホールは感傷的になった」と目を潤ませ、出迎えてくれたジュニア時代からの盟友・横峯らと抱き合った。

 首位とは9打差のスタートで「追いつくのは厳しいと思ったが、どこまで上位に食い込めるかがモチベーションだった」。1番でピンまで1・5メートルにつけてバーディー発進。4番は1・5メートル、5番は60センチとショットで攻め、7番まで圧巻の4連続バーディー。9番では2メートルのパーパットもきっちり沈めた。18番は2打目がグリーン左の池の縁に止まった。2メートルのパットを外してボギーで終え「それも私らしい終わり方」と苦笑したが、67の好スコアで締めくくり、昨年3月の起亜クラシック(3位)以来のトップ10入りを果たした。

 インタビューでは引退後についても聞かれ「まずは普通の生活をしたい。日本に帰って友達とゆっくり過ごそうと思っている。先のことはそれから考えたい」とコメントした。

 残すはエビアン選手権の1試合だけ。「タフなセッティングで、天気も含めて難しい。でも自分のゴルフがしっかりできているので、このままの流れでまた頑張りたい」と2週後の現役ラストゲームに視線を向けた。

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