“レスリングJK女王”須崎が早大進学へ 王道・至学館選ばず東京に拠点

[ 2017年8月28日 08:15 ]

会見を終え引き上げる須崎
Photo By スポニチ

 レスリング世界選手権で金4個を含む合計6個のメダルを獲得した女子代表が27日、羽田空港に帰国した。高校生として伊調馨以来の優勝を飾った48キロ級の須崎優衣(18=東京・安部学院高)は、来春から早大に進学する意向であることが判明。3年後の東京五輪に向け、東京に拠点を置いて金メダルを狙う。

 18歳の瞳は金メダルの輝きにくらむことなく、3年後をしっかり見据えていた。メダリストが並んだ帰国会見で、須崎は意志のこもった強い声で語った。

 「東京五輪への第一歩。スタートにすぎない。3年後に金メダルを獲りたい気持ちが改めて強くなった」

 登坂絵莉(23=東新住建)を含めてリオ五輪のメダリストは不在だったとはいえ、5戦中4戦がテクニカルフォールの圧勝だった。初出場の世界選手権で優勝を飾り、現行の年齢制限ルール下では史上2番目となる年少優勝を飾った。

 来春に高校を卒業する須崎は、3年後に向けた道筋を描く上で進学先として早大に照準を定めた。女子レスリングでは吉田沙保里や伊調馨を輩出した至学館の存在感が圧倒的。選手層の厚さと練習の質の高さで、リオ五輪でも6階級全てをOGを含めた至学館勢が占めた。

 だが須崎は中2からJOCエリートアカデミーに入校し、ナショナルトレセンと安部学院高で練習してきた。父・康弘さん、姉・麻衣が早大レスリング部という縁もあり、これまで通りに東京に拠点を置き、東京五輪を目指すことを決めた。来年からは階級も新たな50キロ級に変わる。「筋肉も技術も最高のものをつくっていきたい」と世界女王となった須崎の新しい挑戦が始まる。

続きを表示

2017年8月28日のニュース