目標は琴欧洲!レスリングのブルガリアJr王者が体格検査パス 新弟子検査

[ 2017年5月9日 11:52 ]

夏場所・新弟子検査を終え、鳴戸親方(左)と笑顔で握手するヴェンツィスラフ・ニコロフ・カツァロフ
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 日本相撲協会は9日、大相撲夏場所(14日初日、両国国技館)の新弟子検査を行い、申込者7人のうち、幕下15枚目格付け出しの承認を受けた中大出身の矢後太規(22=尾車部屋)ら6人が受検し、全員が体格検査(1メートル67、67キロ以上)をクリアした。内臓検査の結果を待って初日に合格者が発表される。

 4月に佐渡ケ嶽部屋から独立し、欧州出身初の師匠となった鳴戸親方(元大関・琴欧洲)の鳴戸部屋からは、親方と同じブルガリア出身のヴェンツィスラフ・ニコロフ・カツァロフ(20)が受検した。レスリングでは19歳のときにフリースタイル120キロで同国ジュニア王者になっており、親方が昨夏に母国に戻ったときにスカウトされた。昨年12月に来日し、満を持して新弟子検査を迎えた。現在は1メートル91、125キロの恵まれた体格。「着物を着たのも下駄を履いたのも初めて」とあって、角界入りをあらためて実感した。

 日本の生活にも慣れてきたというが、ちゃんこ鍋に入っている豆腐は「あまり味がないから」と少し苦手だ。相撲は基本を学んでいるところで、股割りは今月になってようやく頭がつくようになったばかりだ。好きな言葉を聞かれると「ガンバリマス」と甘いマスクの口元を緩めた。目標とする力士はもちろん琴欧洲。将来の夢を聞かれると「ヨコヅナになりたい」と目を輝かせた。

 外国出身者が土俵に上がるためには興行ビザが必要となるため、新弟子検査に合格した場合でも、初土俵は名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)以降となる。

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2017年5月9日のニュース