ウォリアーズも2シリーズ連続でスイープ突破 3季連続で西地区決勝進出

[ 2017年5月9日 15:04 ]

ジャズのスナイダー監督と健闘を称え合うウォリアーズのカリー(左)
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 NBAプレーオフは8日に西地区準決勝の1試合を行い、1位ウォリアーズが敵地ソルトレイクシティーで5位ジャズに121―95(前半60―52)で快勝。シリーズ成績を4戦全勝として3季連続で地区決勝に駒を進めた。

 第1Qは39―17。最大で24点をリードするなど出だしで強烈な“カウンターパンチ”を放った。30得点を稼いだステファン・カリー(29)はこのクオーターだけで14得点。第3Q2分56秒に6点差まで詰め寄られたが、その後はふたたび点差を広げていった。

 6日の第3戦で今季最少の6得点に終わっていたクレイ・トンプソン(27)も21得点と復調。ケビン・デュラント(28)は18得点、ドレイモンド・グリーン(27)は17得点、10リバウンド、11アシストでプレーオフでは自身3回目のトリプルダブルを達成してジャズを振り切った。

 NBAがBAAとして発足した1946年からリーグに所属するウォリアーズが、7試合制のシリーズをスイープ(4戦全勝)で制圧したのは昨季まで2回だけ。1975年のファイナル(対ブレッツ)と2015年の1回戦(対ペリカンズ)でしか達成していなかった。ところが今季は1回戦(対トレイルブレイザーズ)に続いて地区準決勝でも不敗。東地区では昨季王者のキャバリアーズが2シリーズ連続のスイープで地区決勝に勝ち上がったが、昨季のファイナルで涙を飲んだウォリアーズもチーム史上初めての8戦全勝で“4強”に進出した。

 ウォリアーズは現在、スティーブ・カー監督(51)が「脳脊髄液減少(漏出)症」と思われる症状で戦列を離脱中。今季からチームに加わったマイク・ブラウンAC(アシストタントコーチ=47歳)が陣頭指揮を執っている。そのブラウンACはかつてキャバリアーズで6季、監督経験があり、ウォリアーズにとっては“打倒キャバリアーズ”のために採用した人材。このまま両軍が勝ち進むと、ブラウンACには自分を2度解任したチームと“指揮官”として対戦するというドラマが待ち受けている。

 5季ぶりにポストシーズンに進出したジャズは1回戦で4位クリッパーズを4勝3敗で下したが、準決勝ではウォリアーズに力負け。この日は第2Qで35―21と巻き返し、ゴードン・ヘイワード(27)が25得点を稼いで気を吐いたが、最後はウォリアーズの底力の前に屈する結果となった。

 なお西地区準決勝のもうひとつのカード、スパーズ対ロケッツはここまで2勝2敗。最短決着は11日(第6戦)で、ウォリアーズは地区決勝がスタート(最短13日)するまで少なくとも4日(最長7日)の“充電期間”を確保した。

 <10日のテレビ放送>

スパーズ ― ロケッツ

WOWOWライブ 9時〜

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