桐生&山県 今季初戦で好タイム連発 喪章着け納得の滑り出し

[ 2017年3月12日 05:30 ]

豪州キャンベラ競技会 ( 2017年3月11日    オーストラリア・キャンベラ )

オーストラリア・キャンベラで行われた陸上競技会の男子100メートルに出場し、力走する桐生祥秀(左)と山県亮太
Photo By 共同

 リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダリストの桐生祥秀(東洋大)と山県亮太(セイコーホールディングス)が11日、オーストラリア・キャンベラで行われた競技会で今季初戦に臨み、ともに100メートルを2本走って好タイムを連発した。

 1本目は桐生が追い風1・4メートルで10秒04、山県が追い風1・3メートルで10秒06。直接対決が実現した2本目は向かい風0・1メートルで、山県が10秒08で1位、桐生は10秒19で2位だった。

 2人は東日本大震災が起きた日とあってユニホームに喪章を着けて出場。桐生は好条件だった1レース目でスムーズに加速し、最後は流しながら10秒04を出した。2レース目は10秒19で山県に先着されたが「(ケガなく)2本走れて良かった。これくらいでいい」と納得の笑みを浮かべた。

 2人は2月下旬からオーストラリアで合同合宿を敢行。日本人初の9秒台は持ち越しとなったが世界選手権(8月、ロンドン)参加標準記録10秒12はそろって突破した。10秒0台を2本そろえた山県は「安定したパフォーマンスができた。去年より加速力がついている。9秒台は近い将来必ず出したい」と宣言した。

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2017年3月12日のニュース