現役最年長での金星を狙った37歳の豪風 稀勢の里に敗れる「もう一番やらせてほしい」

[ 2017年3月12日 20:35 ]

 大相撲春場所初日がエディオンアリーナ大阪で行われ、現役最年長での金星を狙った37歳の豪風(尾車)だったが、新横綱・稀勢の里(田子ノ浦部屋)に押し出しで敗れ黒星スタートとなった。

 大歓声の中で迎えた注目の一番。稀勢の里と向かい合った豪風は「最年長金星の記録が頭をよぎった」という。現役では安美錦(伊勢ケ浜部屋)を超える大記録がチラつき「(新横綱初日で)相手も緊張していたと思うけど、それ以上に自分が緊張していた」と平常心ではなかった。

 「どういなしてやろうか、肩すかししてやろう」。作戦をあれこれイメージ。すると、気持ちは高ぶり「勝つんじゃないか。また記録つくれるんじゃないか」と気合十分となった。ところが、受け身の作戦と「土俵入りもこなしたし、初日だし緊張しているだろう。付け入る隙がある」と相手を読んだことが失敗。立ち合いで劣勢に回ると抵抗できずにあえなく敗戦。支度部屋で「もう一番やらせてほしい」と本音を漏らした。

続きを表示

2017年3月12日のニュース