スキー連盟、未成年飲酒で5選手の強化指定取り消し

[ 2017年1月6日 21:32 ]

 全日本スキー連盟(SAJ)は6日、東京都内で臨時理事会を開き、昨年2月に札幌市内で飲酒したスノーボード男子ハーフパイプ(HP)の当時未成年3選手と、その場に同席しながら飲酒を黙認した成人2選手の強化指定を取り消す処分を決めた。強化指定外の2選手と、北野貴裕会長、古川年正専務理事は戒告処分とした。

 今後はワールドカップ(W杯)派遣選手を強化指定選手に限定することも決定。このため5選手は少なくとも今季のW杯に出場できなくなった。該当選手が日本スポーツ振興センター(JSC)から受けていた助成金は返還させる方針。

 スノーボードでは未成年の2選手が遠征中に大麻を使用するなど不祥事が相次ぎ、SAJが昨年12月に第三者委員会を新設。今回は同委の調査報告を基に処分した。選手への不適切な行為があったとして、スタッフ2人を強化スタッフから外し、1人を厳重注意とした。臨時理事会では、スノーボードの強化指定選手への薬物検査の実施などの再発防止策もまとめた。

 SAJの調査結果と処分に、スポーツ庁は理解を示しつつ、強化指定以外の選手らへ必要な調査を引き続き行うことと再発防止を求めた。

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2017年1月6日のニュース