原沢「練習でやっても意味ない」王者攻略へ“内股隠し”

[ 2016年7月10日 05:30 ]

スペイン合宿から帰国した原沢はリネール攻略について語る

 リオ五輪の柔道男子日本代表が9日、スペインでの国際合宿を終え、成田空港に帰国した。100キロ超級の原沢久喜(24=日本中央競馬会)は“内股隠し”で絶対王者攻略への布石を打った。

 5日間の合宿で、世界選手権7連覇中のテディ・リネール(27=フランス)との乱取りは2本。これまで試合での対戦はなく、手の内を探り合った。

 昨年6月のリネール来日時は組み手で圧倒され、今回も一度は内股で投げられたが、「奥襟を持ったり、背中を持ったり、チャンスは何回かあった」という。それでも本番に向けて得意の内股はあえて封印。「練習でやっても意味はない」と手の内をさらすことは控えた。男子代表の井上康生監督も「今回で見つかったものもある。まだ積み増せるものはある」と本番での一発勝負に全神経を注ぎ込む。

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