【砂村光信の視点】日本、スローペースに付き合わされ反則も増えた

[ 2016年6月26日 08:37 ]

ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2016第2戦 日本16―21スコットランド

(6月25日 味の素スタジアム)
 日本は第1戦に続き相手のスローペースに付き合わされた。スコットランドのディフェンスは1人目が低く来るが、2人目はボールキャリアーを包み込むようにタックルしてくる。この2人目をはがせないと速い球出しができず、キャリアーがマフィのように1人で前へ出られる選手の時以外はテンポが上がらなかった。我慢強い相手とは対照的に反則も多かった。第1戦とレフェリーが代わり反則の取り方も変わっていたが、前半のうちに対応する必要がある。

 スクラムなどセットプレーは第1戦の反省を生かして安定していた。ディフェンスも大きく抜かれるようなシーンはほぼなく、W杯時よりも進歩したように感じる。フランカーの金を抜てきしたのは収穫。小柄ながら運動量豊富で、ラインディフェンスでは内側から押し上げてくるため、外側の選手が前に出やすい利点があった。

 一方で本来SOの松田のFB起用はやや厳しいと感じた。キックとディフェンスは計算できるがスピードがないためカウンターで抜けず、途中からはキックで狙われていた。春は人材不足だったWTBを含め、秋の遠征でバックスリーの布陣がどうなるのか注目だ。(元U―23日本代表監督)

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2016年6月26日のニュース