敏京 リオ五輪は選手村入村へ 移動、安全面や交流に重き

[ 2016年6月10日 05:30 ]

全米女子プロの最終調整でバンカーショットを放つ野村敏京

全米女子プロ選手権

(6月9日 ワシントン州サマミシュ サハリーCC=6624ヤード、パー71)
 女子ゴルフでリオデジャネイロ五輪代表をほぼ確実にしている野村敏京(23=フリー)が、五輪期間中は選手村に入ることを母・昭英さんが8日、明かした。五輪に参加するプロ選手が食事や生活面で一部、制限を受ける選手村で過ごすのは異例だが、安全面や移動、他競技選手との交流などメリットも多く、さまざまな経験を得ることになりそうだ。野村が参戦するメジャー第2戦「全米女子プロ選手権」は9日、ワシントン州サマミシュのサハリーCC(6624ヤード、パー71)で開幕した。

 米ツアーで今季2勝とブレーク中の野村が五輪でも異例の選択をすることになりそうだ。母・昭英さんは「多分、選手村に入ると思います。安全だし、いろんな経験ができますから」と五輪期間中に選手村に入る意向を表明。選手村滞在によるデメリットではなく、メリットを最大限に生かすつもりだ。

 テニスの世界ランク1位のノバク・ジョコビッチが既に選手村に滞在しない方針を表明するなど、プロ選手が五輪に参加する場合、各団体が用意したホテルなどを活用することが多い。普段の試合と同じように過ごすためで、日本ゴルフ協会の五輪対策本部はゴルフ場内や近辺にあるアパートタイプの宿泊施設、ホテルなどを既に予約。各選手の要望に応えるつもりでいた。

 だが、112年ぶりに復活したリオデジャネイロ五輪では選手村と同じバーラ地区に五輪GCを建設。14キロほどしか離れておらず、動線は確保されている。もちろん安全面も万全。他競技の選手と出会うチャンスもあり、メリットも多い。「もちろん金メダルが欲しい!」と力強い23歳は、選手村を前線基地にメダル獲りを狙う。

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2016年6月10日のニュース