シャラポワ 2年後の復帰も難しい エバートさんが言及

[ 2016年6月10日 05:30 ]

マリア・シャラポワ(AP)

 国際テニス連盟(ITF)は8日、ドーピング違反で2年間の資格停止とした女子の元世界ランキング1位で4大大会通算5勝のマリア・シャラポワ(29=ロシア)の処分理由を公表した。競技力向上効果があるとされるメルドニウムの使用は、1月から禁止薬物に指定された事実を知らず意図的な違反でなかったと認めた上で「彼女自身が重大な過失の責任を負う必要がある」と結論付けた。

 医療目的で10年間服用してきたと主張するシャラポワは自身のフェイスブックで声明を出し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する意向を表明。顧問弁護士のジョン・ハガティー氏も、禁止薬物メルドニウムの使用は、競技力向上のためではなく医療目的で「処分軽減が妥当」との声明を出した。

 しかし、ITFはシャラポワが医療目的での使用を報告しておらず、専門家への相談もなかったと指摘。処分軽減の要求が通るかは微妙だ。往年の名選手クリス・エバートさん(米国)は「カムバックできるとは思えない」と話すなど、2年後の復帰を危ぶむ声も出ている。

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2016年6月10日のニュース