リオ五輪前に激震 スポーツ界、また大打撃

[ 2016年4月7日 10:21 ]

 8月のリオデジャネイロ五輪を前に、スポーツ界が激震に見舞われた。金メダルも期待されていたバドミントンの桃田賢斗選手らが、違法性が疑われる国内のカジノ店に出入りしていたことが発覚。スポーツ界でもガバナンス(統治)やコンプライアンス(法令順守)の重要性が叫ばれていた中で起きたスキャンダルで、五輪に向けた盛り上がりは水を差された。

 スポーツ界では近年、不祥事が後を絶たない。大相撲では2010年に野球賭博問題、11年には八百長問題が明るみに出た。球界でも昨年から野球賭博問題が拡大し、元プロ野球選手清原和博被告が覚せい剤取締法違反(所持、使用)罪で起訴された。

 日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化本部は「人間力の向上なくして、競技力向上なし」を方針に掲げてきたが、今回の問題で選手に規範意識が十分浸透していなかったことが露呈した。スポーツ庁の鈴木大地長官は「日本のスポーツ界の高潔性は外国からも評価されている。それを守っていきたい」と話していたが、その信頼を裏切る事態となった。

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2016年4月7日のニュース