サンウルブズ 惜敗も山田2戦連続トライ!パス受け40メートル独走

[ 2016年3月27日 05:30 ]

ブルズ戦で突進するサンウルブズ・山田。この後トライ

SR第5節 サンウルブズ27―30ブルズ

(3月26日 シンガポール)
 第5節が行われ、サンウルブズは通算3度の優勝を誇る強豪ブルズ(南アフリカ)に27―30で敗戦、開幕4連敗となった。後半15分のWTB山田章仁(30=パナソニック)らチーム計3トライを奪ったが、スクラムやラインアウトなどのFW戦で圧倒され、接戦を落とした。次節から3試合は戦いの場を南アフリカに移すサンウルブズ。初の敵地、大きな時差などの障壁を乗り越え、初勝利を目指す。

 初勝利が遠いチームに山田のトライが光をもたらした。10点を追う後半15分、自陣からの仕掛けた攻撃でフッカー堀江からパスを受けてラン。ゲインを切ると、前のめりになりながらもSH茂野につなぎ、自らもサポートに走る。相手陣に入りSOピシからラストパスを受けると「迷いはなかった」と脇目も振らずに左ライン際を40メートル独走。左隅に飛び込んだ。ゴールも決まって3点差で終え、7点差以内の敗戦に与えられる貴重なボーナス勝ち点1を獲得した。

 3トライした12日のチーターズ戦に続き、シンガポールで2戦連続トライ。「みんながいいサポートをしてくれた」と感謝したが、初勝利に届かず「(4連敗は)非常に残念。勝ちにこだわって試合をしたい」と唇をかんだ。ただ、ボールを持つ度に場内からは歓声が上がるなど今の山田には期待感があふれている。結果的に3点差負けながら、試合中盤のFW戦で劣勢を強いられ、堀江主将も「毎回クロスゲームで悔しい思いをしている。FWが頑張らないと」とわびた。

 マーク・ハメット・ヘッドコーチも「反則で自滅した場面が多かった」と反則数16に敗因を求めたが、「これまでの試合よりも向上していた」と評価。南アフリカから日本へ、吉報を届ける。

続きを表示

2016年3月27日のニュース