進化続ける青学大、3連覇へ強化着々…土台固まり、今後は個人に特化

[ 2016年1月4日 09:05 ]

アンカーの渡辺を迎え、歓喜の青学大メンバー

第92回東京箱根間往復大学駅伝復路

(1月3日 箱根・芦ノ湖~東京・大手町5区間109・6キロ)
 3連覇へ、計画的強化は着々と進む。14年から卓球の福原愛らも指導する中野ジェームズ修一トレーナーの下、「コア・トレーニング」を導入。まずは体幹を強化すると、昨年は体の軸を意識した「バイアス・トレーニング」を1年をかけて取り組んだ。

 練習前に30分以上、胸椎や肩甲骨を動かす体操を取り入れ、腕振りの強化に着手。体の縦軸をつくった上でねじることで、楽に前への推進力が加わるといい、フォームの安定にもつながった。来月の東京マラソンに挑戦予定の2区一色恭志(3年)は「最後の坂も楽に走れたし、前に進む感じがする。走りのフォームが安定して、楽に走れるようになった」と効果を口にした。

 段階を踏んだトレーニングは原監督が「5000メートル13分台、1万メートル28分台を当たり前」というレベルに押し上げた。土台が固まったことで今後については「個別にしていく」とより個人に特化したトレーニングで競技力アップを狙う。来季も優勝メンバーは6人残る。青学大の進化は続く。

 ▽青学大の箱根駅伝初優勝VTR 1区久保田が2位の好スタートを切り、流れをつくった。2区一色、3区渡辺利とつなぎ、4区田村が区間賞。2位でたすきを受けた5区神野は10キロすぎに駒大からトップを奪い、1時間16分15秒と驚異の記録をマーク。2位明大に4分59秒差をつけて往路優勝を果たした。復路も7~9区で3連続区間賞を獲り独走。10時間49分27秒で初の総合優勝を果たした。2位の駒大に10分50秒差の完勝だった。

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2016年1月4日のニュース