リオ水質汚染 基準上限の3万倍 ボート・ヨット会場に不安

[ 2015年12月3日 05:30 ]

 米AP通信社が、リオデジャネイロ五輪のボートやヨット競技会場の水質検査をエリアを広げて再び実施。1日にその結果を公表したが、ウイルスの汚染濃度は沖合600~1300メートルでも欧米の基準値上限の3万倍に達していることが明らかになった。

 トライアスロンのスイムや競泳のオープンウオーターなども検査エリア内に含まれており事態は深刻。8月に行われたボートの世界ジュニア選手権では選手の6・7%、ヨットのプレ大会でも7%の選手が体調不良を訴えており、ウイルス検査を実施しない五輪組織委や国際オリンピック委員会の対応に批判が集まりそうだ。

 92年バルセロナ五輪の競泳男子金メダリストのメルビン・スチュワート氏(47)は「健康を害して手にする金メダルに価値はない。子供が代表ならやめさせる」と斬り捨てた。

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2015年12月3日のニュース