イタリア26選手ドーピング検査逃れの疑い 新たな薬物問題浮上

[ 2015年12月3日 18:50 ]

 イタリアの陸上26選手にドーピング検査を逃れた疑いが発覚し、来年のリオデジャネイロ五輪を前に薬物スキャンダルで揺れる陸上界にロシア、ケニアに続いて新たな問題が浮上した。イタリアの反ドーピング機関は2日、2012年ロンドン五輪男子三段跳び銅メダリストのファブリツィオ・ドナートら26選手に2年間の資格停止を要請した。

 イタリア・オリンピック委員会によると、検体の提出拒否や、選手の所在地申告の規則を破ったことが問題視されている。07年世界選手権男子走り幅跳び銀メダルのアンドリュー・ハウ、3月のびわ湖毎日マラソン2位のダニエル・メウッチら有力選手も多数含まれ、既にリオ五輪出場権を獲得した選手もいる。聴聞会を開いた上で、来年に国内の反ドーピング裁判所で処分が確定する見通しだ。

 イタリアでは08年北京五輪男子50キロ競歩覇者、アレックス・シュバーツァーの検査逃れに協力したとして、14年ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子銅メダルのカロリナ・コストナーが資格停止処分を受けた例もある。(共同)

続きを表示

2015年12月3日のニュース