五輪エンブレム委員会 応募要項を審議 子ども、外国人も参加可能

[ 2015年10月6日 16:35 ]

「エンブレム委員会」の第2回会合に出席したプロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長(左)ら

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は6日、白紙撤回された公式エンブレムを選び直す「エンブレム委員会」の第2回会合を東京都内で開き、子どもや外国人にも参加資格を広げた応募要項の骨子をまとめた。応募は18歳以上の日本人または日本在住の外国人に限るが、代表者がこの条件を満たせばグループでの作品提出も認める。締め切りは12月7日に決めた。

 デザインの経験や受賞歴は不問。「スポーツの力」「日本らしさ・東京らしさ」「復興」など八つのキーワードを示し、コンセプトの参考にしてもらう。詳細な応募要項は今月中旬に公表予定だが、応募者に少しでも多くの時間を与えるため、骨子をこの日組織委の公式サイトに掲載した。新エンブレムは来春の決定を目指す。旧エンブレムをデザインした佐野研二郎氏が誹謗中傷を受けたことから、当選者の氏名公表は本人と相談して決める。

 委員長を務める宮田亮平東京芸術大学長は明確なコンセプトを示さなかった理由を「(その方が)自由度の増した作品が集まる」と説明した。次回会合は16日で、選考方法の検討を進める。

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2015年10月6日のニュース