山口、金星4強!ロンドン五輪女王撃破「自信になる」

[ 2015年9月12日 05:30 ]

4強入りした山口茜

バドミントン ヨネックス・オープン・ジャパン第4日

(9月11日 東京体育館)
 各種目の準々決勝が行われ、女子シングルスで世界ランキング10位の山口茜(福井・勝山高)が同4位で12年ロンドン五輪金メダルの李セツゼイ(中国)を2―1で下し、4強入り。男子ダブルスでは世界選手権銅メダルの早川賢一、遠藤大由(ともに日本ユニシス)組が韓国ペアにストレート勝ち。女子ダブルスは松尾静香(NTT東日本)、内藤真実(ヨネックス)組が韓国ペアに勝ち、準決勝進出を決めた。

 山口が金メダリストに勝った。「長く我慢できたので、勝負どころで点が入った」。最終ゲームの14―11で、防戦一方の長いラリーを辛抱強くレシーブ。根負けした相手がヘアピンをネットに掛け、そこから5連続ポイントで勝負を決めた。「自分が世界で戦うと思っていなかった」と12年ロンドン五輪シングルスは見ていなかったという18歳が五輪女王を下し「良い勝負ができて勝ち切れたことは上を目指していく上で自信になる」と小さく胸を張った。

 珍しく闘志をむき出しにした。「拾わないと(相手への)プレッシャーにならない」と日本代表の佐藤コーチから助言を受け、1メートル74から打ち下ろされる強打に手や膝をついて返球するなど気迫を見せた。「普段は膝をついてレシーブすることはほとんどない。返しが甘くなっても食らいついていけたことが良かった」。6月のインドネシア・オープンに続き、難敵から2勝目を挙げた。

 準決勝は準々決勝で世界選手権2連覇のマリン(スペイン)を破った王適嫺(中国)と対戦。対戦成績は1勝1敗。2年ぶりの頂点まで、あと2勝。山口が粘り強くシャトルを追う。

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2015年9月12日のニュース