ベネズエラ “NBA軍団”カナダ撃破し6大会ぶり五輪切符

[ 2015年9月12日 15:39 ]

先取と抱き合って喜ぶベネズエラのガルシア監督(右)(AP)

 リオデジャネイロ五輪の出場枠をかけた男子バスケットボールの米大陸選手権(メキシコ)は10日に準決勝の2試合を行い、2次リーグ(8チーム)を3勝4敗の4位で通過したベネズエラが6勝1敗の1位だったカナダを79―78で撃破。同点で迎えた残り0・3秒、1メートル80のガード、グレゴリー・バルガス(29)がオフェンス・リバウンドをキープして相手の反則を誘い、フリースローの1本目を決めて劇的な番狂わせを演じた。

 ベネズエラの五輪出場は92年のバルセロナ五輪以来、6大会ぶり2回目。NBAバックスのガード、グレイビス・バスケス(28)を含む主力3選手を欠き、先発にNBA所属の選手が1人もいない陣容ながら見事に五輪切符を獲得した。

 先発全員をNBA選手で固めたカナダは1次リーグ(10カ国)でベネズエラを82―62で下していたが準決勝では苦杯。センターのケリー・オリニク(24=セルティクス)は34得点13リバウンドをマークしたものの、NBA昨季の新人王、アンドリュー・ウィギンス(20=ティンバーウルブス)は11本中4本のシュートしか決められず9得点に終わった。

 一方、アルゼンチンは78―70で開催国のメキシコを退けて4大会連続7回目の五輪出場。ベテランのフォワード、ルイス・スコラ(35=ラプターズ)が40分間のフル出場で18得点10リバウンドを稼いで勝利に貢献した。ベネズエラ対アルゼンチンの決勝戦は12日に行われる。

 なお五輪枠は12で、ここまでブラジル(開催国)、米国(W杯優勝)、オーストアリア(オセアニア)、ナイジェリア(アフリカ)、アルゼンチン、ベネズエラ(米大陸)の6チームの出場が決定。2枠がある欧州選手権は12日から16チームによる決勝トーナメントに突入する。

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