若の里　１１敗で終え引退表明「幕下で取るつもりない」

天鎧鵬に敗れ１１敗目を喫し、土俵に深々と礼する若の里

大相撲名古屋場所千秋楽

（7月26日 愛知県体育館）
　西十両１１枚目の若の里は４勝１１敗で終え、今場所限りで引退する意向を示した。

　右四つで左上手も取りながら攻めあぐね、逆に天鎧鵬に寄り切られた。幕下への陥落は決定的となり取組後、土俵への一礼はいつもより長かった。「上手を取って、あの相撲ですから。花道を下がる時に涙がこぼれてしまった。やりきりました」と感傷的に話した。「幕下で相撲を取るつもりはない。（今場所が）関取で最後の一番。でも、まだまだ、やりたい気持ちがある。現実を受け入れられない。最後のわがままで考える時間をもらい、いろんな人と相談して、あらためて発表したい」。引退の意向を示しながらも、複雑な心境を口にした。