【安藤氏 会見要旨】「徹底的なコストの議論にはなっていない」

[ 2015年7月16日 11:57 ]

新国立競技場問題で記者会見する安藤忠雄氏

 政府がコスト削減のため見直すことになった2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアム、新国立競技場(東京都新宿区)の建設計画に関し、デザイン採用を決めた審査委員会で委員長を務めた建築家・安藤忠雄氏(73)が16日、東京都内のホテルで記者会見した。建設費の高額化が問題になって以降、安藤氏が公の場に姿を現すのは初。

 「難しい建築工事も日本ならできると思いました。スケジュール、品質、一番重要なコストがいる。それを合わせて4社の設計事務所でやってもらえるんではないかと思っていた」

 「1625億の時にもアーチはあった。あとで出てきたわけじゃない。そのことを考えるともう1回調整がいるんじゃないか」

 「みなさんと同じ気持ちで調整できませんかという話はできる。日本人の総力上げて、ゼネコンも儲かるからでなく、儲からなくても日本の誇りのために頑張るといってもらえば結構うまくいくんじゃないか」

 「実際にはアイデアのコンペだ。徹底的なコストの議論にはなっていないと思う。細かい図面があるわけじゃないですからね。」

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