照ノ富士 ライバル高安に力の差 苦手から脱却今年は4連勝

[ 2015年7月16日 05:30 ]

懸賞金をがっちり握る照ノ富士

大相撲名古屋場所4日目

(7月15日 愛知県体育館)
 照ノ富士は朝稽古を終えた時、しみじみと振り返った。「自分が入ったばかりの時、凄いなぁと思った」。入門当時、2歳上の高安は平成生まれ初の新十両と騒がれていた。平成生まれ世代の出世頭だった男を追い抜いた今も「一番やりにくい」と、ライバルと認めている。

 やはり簡単に勝たせてはくれなかった。立ち合い右で張って当たったが、相手十分の左四つになってしまった。それでも「落ち着いていた」。右を巻き替えて前に出ると、最後は力で寄り切った。「(直接対決で)これで4連勝。やりにくさはまだあるけれど、いいんじゃない」。昨年まで1勝3敗と苦手にしていたが、今年は負けなしだ。

 負けた高安は言った。「またパワーアップしてました。相当、稽古を積んできたと思う。自分もやる気になりました」。立場は逆転しても、互いに認めるライバル関係は続いている。

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2015年7月16日のニュース